月曜日, 12月 17, 2007

Love is Almighty・ラブ イズ オールマイティー(愛は万能)


ウチの爺さんの好きな言葉で「Love is Almighty・ラブ イズ オールマイティー(愛は万能)って言葉が有るんだよね〜、」そう話すのは東京の知人、早川雪舟の孫にあたる人物。直接見た事はないが、彼の家に行くと爺さんと著名人のトンデモナイ写真が沢山あるらしい。トンデモナイというのは爺さんのポーズではなく登場人物の内容だ。チャップリン、ベーブルース、アメリカを代表する殿堂級の人物ばかりである。いまさら僕が言う事でもないが、早川雪舟は第二次世界大戦前にハリウッドでチャップリンと肩を並べるほどのギャラ(出演料)を貰っていた日本人ハリウッドスター。 歴代の日本人ハリウッドスターといえば三船敏郎、高倉健などから始まり、ここ数件は、ライトサムライに出演した渡辺謙が注目されていているが、当時の雪舟はケン・ワタナベどころのレベルではない超・スーパースターだったのだ。有名女優とのスキャンダルは勿論、ハイウッドに城を建てるし、そこで毎晩パーティーを開いては映画関係者を招いて豪華絢爛な宴を催していたそうです。千葉の漁師の網元に生まれ、視力に問題が有り軍隊に入れなかった事からアメリカ留学を決意する。(80年も前にアメリカ留学するという事だから裕福な家の子だったのだろう。)たまたま、訪れたロサンゼルスで日系の旅一座の舞台を見たときに、演出や衣装などが、本当の日本の姿とは大きく異なっていた事にショックを受け、自ら一座に入ることを座長に申し出て、参加することに。そのとき知り合った一座の看板娘(後に最初の奥さんになる人)が何ともエキゾチックな顔をした雪舟をハリウッドのプロデューサーに売り込んだことが切掛けとなりハリウッドスターの頂点にまで昇りつめる。出演する作品は全て大ヒット、ハリウッドでも1、2を争う高額な出演料をとる役者までになった。時代が第二次世界大戦に入ると排日運動の影響でアメリカを離れヨーロッパに拠点を移すが、そこでも上演した舞台までも次々に大成功に納めたそうだ。戦後は日本で余生を送るが、日米関係の修復と共に再びハリウッド映画へと返り咲いた。さて話はもどって、「Love is Almighty・ラブ イズ オールマイティー」だが、これって完全な雪舟氏の造語。英語では通常使いません、でも、この言葉を聞いたアメリカ人は、おそらく理解し、ニコッと微笑むでしょうね。愛でハリウッド・サクセスを掴めた男だからこそ、言葉に深みがある。表現の基本にこだわる事なく自分のスタイルで言葉を発せられる雪舟だから成功出来たのかもしれませんね。

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